3. 商船三井の株主優待は?
次に商船三井の株主優待をチェックしていきます。
商船三井では、3月末と9月末の保有株式数に応じて、客船「にっぽん丸」のクルーズで使える割引券をもらうことができます。
2022年9月末では、1単元(100株保有)以上499株までの株主は、優待券2枚が株主優待として配られました。
優待券を1人1枚利用の場合、旅行代金が10%割引(30日以上のクルーズについては、3%割引)、優待券」を、1人2枚利用の場合、旅行代金が20%割引(30日以上のクルーズについては、6%割引)となります。
また、9月期のみ、さんふらわあのフェリーサービスにて、大人運賃から1名1乗船(片道)につき、5000円割引(小児運賃、貨物運賃や法人料金には適用外)が利用できる共通クーポン券もあります。
4. 商船三井への株式投資で着目したいポイント
商船三井は、特に2021年にコンテナ船運賃が高まり、大きく売上を伸ばしたと考えられます。
参考までに、英バルチック海運取引所が発表する外航不定期船の運賃指数の「バルチック海運指数」の推移をみてみましょう。
しかし、2022年には海運市場も落ち着きを取り戻しつつあります。そのため、今後も大きなキャピタルゲインを獲得できるとは限りませんし、減配の可能性もあるでしょう。
一方で、商船三井は日本を支える大手海運会社の1つです。
安定的な経営や信頼性が高い会社という点で、株価が短期間で大幅に落ち込むという可能性は低いとも考えられます。
また、株主にとっては、売上に応じて高配当が得られ、株主優待ももらえるというメリットもあるでしょう。
企業の健全な経営や配当、株主優待などを総合して考えると、商船三井は日本を代表する良銘柄の1つとも言うことができます。
ただし今後の業績や世界情勢を慎重に検討する必要があるでしょう。