株式を買う際、配当や優待だけでなく、気になるのが「株価の変動」でしょう。

配当や優待を受けとっていても、株価の変動は社会情勢や企業業績などによって時に大きく動き、リターンに影響を与えるもの。

株式投資において、「株価の値上がり・値下がり」は見逃せない要因です。

今回は商船三井(9104)について、配当金や株主優待、株価もあわせた「1年前に100株を買った人の本当のリターン」を確認します。

【関連記事】トヨタの株「1年前に買った人」トータル・リターンはいくらか【配当金・株価】(2023年1月第4週)

1. 商船三井の配当金のリターンはいくらか

商船三井の株式を1年前に買い、持ち続けたとすると、「2022年3月期の期末配当と2023年3月期の中間配当」の計2回を受け取ることができます。

なお、配当基準日を迎えた時点でリターンが確定したとします。

今回の検証では、以下のような想定となります。

  • 株式の取得日:2022年1月31日
  • 株式の取得価格:2933円(取得日の終値)
  • 2022年3月期・期末配当:900円
  • 2023年3月期・中間配当:300円
  • 100株ベースの配当金のリターン:12万円

それでは次に、株主優待のリターンを計算していきます。

2. 商船三井の株主優待のリターンはいくらか

商船三井は「毎年3月31日現在及び9月30日現在」100株以上所有する株主に、下記のような優待を提供しています。

  • 客船「にっぽん丸」で実施する一般募集のクルーズご優待を1クルーズお一人様2枚まで提供。
  • 9月期のみフェリーサービス「さんふらわあ」のフェリーサービスで利用できる共通クーポン券を提供。

詳しく確認しましょう。

2.1 商船三井「にっぽん丸」の優待内容(3月期・9月期)

  • お一人様1枚ご利用でクルーズ料金の10%割引(ただし30日以上のクルーズについては3%割引)
  • お一人様2枚ご利用の場合、旅行代金を20%割引(ただし30日以上のクルーズについては6%割引)

2.2 商船三井「にっぽん丸」の優待券の送付枚数(3月期・9月期)

  • 100株以上1499株未満:2枚
  • 1500株以上2999株未満:4枚
  • 3000株以上:6枚

また、9月期のみのさんふらわあのフェリーサービスでご利用いただける共通クーポン券は以下の通り。

2.3 商船三井「さんふらわあ」の優待内容(9月期のみ)

  • 大人運賃から1名1乗船(片道)につき、5000円割引(小児運賃、貨物運賃や法人料金には適用外)
  • 有効期間は毎年1月1日~12月31日の1年間

2.4 商船三井「さんふらわあ」の優待券の送付枚数(9月期のみ)

  • 100株以上1499株未満:1枚
  • 1500株以上2999株未満:2枚
  • 3000株以上:3枚

今回の検証は100株保有を想定しているため、受け取る優待券は「にっぽん丸」で4枚、「さんふらわあ」1枚です。

客船「にっぽん丸」の商品の中で、たとえば「にっぽん丸で航く しまなみ海道」というクルージングツアーの場合、料金は9万4000円~となっており、概算で1枚9400円の経済価値と想定します。

そのため、優待のリターン4万2600円です。

3. 商船三井の株式投資のトータル・リターンはいくらか

以上、配当金と株主優待のリターンについて振り返ってきました。

次に、株価変動によるリターンを計算します。

  • 株式の取得日:2022年1月31日
  • 株式の取得価格:2933円(取得日の終値)
  • 取得から1年後の日付:2023年1月31日
  • 1年後の株価の終値:3205円
  • 100株ベースの株価変動によるリターン:2万7200円

そして最後に、トータル・リターンを計算します。

・配当金のリターン:12万円
・株主優待のリターン:4万2600円
・株価変動によるリターン:2万7200円
・トータル・リターン(金額ベース):18万9800円
・トータル・リターン(%ベース):64.7%

トータル・リターンは金額ベースで+18万9800円でした。

4. まとめにかえて

商船三井の株式の年間リターンは+64.7%でした。

配当金や株主優待に加えて、株価が上昇したこともリターンに影響を与えましたね。

配当金・優待・株価とそれぞれの要素を確認すると、どのような影響が株式投資のリターンにあらわれているかわかりやすいでしょう。

今回確認した通り、株式投資の際は配当や優待だけでなく、株価水準についてもきちんと確認してみてください。

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制作:株式会社モニクルリサーチ

参考資料