家族間の話し合いは早いうちに
親が認知症の症状が軽いうちから、金銭管理をどうするか事前に家族で話し合っておきましょう。
お金の話は家族間であっても言い出しにくいものです。しかし、認知症による金銭トラブルを回避して親の大切なお金を守るためには避けて通ることのできない話といえるでしょう。
ただし、親の判断能力が残っているうちにお金の管理の全てを取り上げてしまうと、自尊心を傷つける可能性があります。認知症を悪化させるきっかけとなったり、家族間のトラブルに発展したりする場合もあるでしょう。
親の判断能力が残っているうちは少額のお金は親自身で管理してもらうといった対策をとるなど、自尊心を傷つけない方法で金銭管理をすることも重要です。
参考資料
- 厚生労働省「令和5年度の年金額改定についてお知らせします 」
- 厚生労働省「日常生活支援事業」
- 厚生労働省 成年後見はやわかり「成年後見制度とは(ご本人・家族・地域のみなさまへ)」
- 法務省「成年後見制度・成年後見登記制度Q&A」
中谷 ミホ