早春の庭は花が少なく、まだ眠りの中にいるような風景です。だからこそ、寒さのなかでひときわ存在感を放つのが、力強く芽吹く多年草や冬も庭を支える常緑カラーリーフたち。

我が家の庭では、そんな頼もしい植物が10年以上も植えっぱなしのまま元気に育っています。今回は園芸歴30年の筆者が、心から「植えてよかった」と思える植物たちを6種とそのお気に入りポイントを、参考価格とともに紹介します。

1. この記事で紹介する「植えてよかった!お気に入りの多年草・低木」にまつわるあれこれ

うちの庭で咲くクリスマスローズ1/10

淡いワインレッドの花を咲かせている、クリスマスローズ

筆者撮影

  • 《日なたの庭》に植えてよかった!早春の花・常緑カラーリーフ4選
  • 《日陰の庭》に植えてよかった!早春・花や常緑カラーリーフ2選
  • 【ガーデニング豆知識】日なた、日陰、半日陰、明るい日陰とは?

※この記事では、兵庫県で筆者が実際に育てている植物をご紹介します。開花時期や育てやすさは、お住まいの地域や育てている環境、品種等によって異なりますので、ご注意ください。

2. 《日なたの庭》に植えてよかった!早春の花・常緑カラーリーフ4選

2.1 ミニスイセン テータテート

内緒話をしているかのような花姿が愛らしい「ミニスイセン テータテート」2/10

黄色い花を咲かせている、ミニスイセン テータテート

筆者撮影

一般的なスイセンよりひと回り小さく、草丈15cmほどのミニスイセン。我が家の庭に咲いているのは、黄色い花が咲く「テータテート」という品種です。

「内緒話」を意味する名前のとおり、寄り添って小声で話をしているかのような姿がユーモラスで、見るたびに心が和みます。

ミニサイズなので場所を取らず、10年以上植えっぱなしでも毎年コンパクトにまとまって開花。年々自然に増えて、地面を黄色く染めていくほど強健です。

※参考価格:100円~200円前後(球根1球)

2.2 ハナニラ

丈夫で育てやすい、星形の美しい花「ハナニラ」3/10

淡いブルーの花を咲かせている、ハナニラ

筆者撮影

ハナニラはガーデニングを始めた頃からの長い付き合いで、我が家の庭でもっとも頼れる存在。とても丈夫で、砂利混じりの厳しい場所でも、こぼれ種から自然に発芽して開花しています。

星形の愛らしい花を一面に咲かせる様子は、まるで春の星空のよう。花が終わった後、夏には地上部が消えて休眠します。

放置していても毎年決まった場所に顔を出し、庭を涼やかに彩ってくれます。

※参考価格:50円~100円前後(球根1球)

2.3 クロッカス

毎年春の訪れを知らせてくれる「クロッカス」4/10

黄色い花を咲かせている、クロッカス

筆者撮影

冬の凍てつく土の間から、ほかの植物に先駆けて芽を出すクロッカス。もうすぐ春がやってくることを、毎年律儀に知らせてくれる球根植物です。

朝の光を浴びて元気よく花を広げ、家に閉じこもりがちになっている筆者に、庭に出てくるように誘う姿に愛おしさを感じます。

ただ、黄色の花は鮮やかな色が野鳥の目に留まるのか、気がつくと花を食べられていることも。よい対策がまだ見つからないため、できるだけ咲いている間にその姿を愛でるように心がけています。

※参考価格:50円~100円前後(球根1球)

2.4 ツリージャーマンダー

庭の上品なアクセント「ツリージャーマンダー」5/10

丸みをおびたシルバーグリーンの葉をもつ、ツリージャーマンダー

筆者撮影

ツリージャーマンダーは白い産毛でおおわれたシルバーの葉や茎がクールな印象。日差しを浴びるとキラキラと輝き、暗くなりがちな冬~早春の我が家の庭に明るさを添えてくれます。

緑が多い庭の中で、シルバーの丸い葉が上品なアクセントとして活躍。初夏には薄紫の花が咲き、葉色との上品なコントラストを楽しませてくれます。

四方八方に旺盛に枝を伸ばしますが、強剪定にも耐える強さがあり、自由自在に形を変えられるのも、筆者にとってはお気に入りポイントです。

※参考価格:400円~600円前後(3号ポット苗)

3. 《日陰の庭》に植えてよかった!早春・花や常緑カラーリーフ2選

3.1 クリスマスローズ

うっとりするほど美しい、気品ある花姿「クリスマスローズ」6/10

ワインレッドの花を咲かせている、クリスマスローズ

筆者撮影

我が家のシェードガーデンの主役として欠かせないクリスマスローズ。優雅で気品あふれる花姿に、毎年うっとりと見入ってしまいます。

10年以上植えっぱなしでも年々株が充実して花数が増え、こぼれ種でも新しい株をつくるほど強健です。

うつむいて咲くため花の表情が見えにくく、その奥ゆかしさも魅力のひとつ。毎年登場する新種を、ついコレクションしたくなる衝動を抑えるのに苦労しています。

※参考価格:400円~2000円前後(3号ポット苗)

3.2 ヒューケラ

色とりどりの葉で日陰の庭を彩る「ヒューケラ」7/10

シルバーグリーンやワインレッドの葉を広げている、ヒューケラ

筆者撮影

ヒューケラの最大の魅力は、ほかの植物では見かけないような、色とりどりの葉色。赤・オレンジ・黄色・紫・シルバーなど、絵の具のような色彩で筆者の日陰の庭を彩ってくれます。

10年経っても形が崩れにくく、寄せ植えの引き立て役から、シェードガーデンのアクセントまで、どんな場面でも活躍できる頼もしいパートナーです。

また、春から夏にかけて咲く繊細な花も可憐で、主張しすぎず野趣あふれる姿にも心惹かれます。

※参考価格:400円~900円前後(3号ポット苗)

4. 早春の多年草や常緑カラーリーフで一足早い春の景色を

寂しかった冬の景色に、鮮やかな色彩で明るさを添えてくれる早春の多年草や常緑カラーリーフたち。10年以上育てていると、筆者にとって頼もしい相棒のような存在です。

毎年愛らしい花を咲かせて春を告げてくれる姿を見るたびに、「庭に植えてよかった」と実感します。早春の多年草や常緑カラーリーフで、庭に一足早い春を迎え入れてみませんか。

5. 【ガーデニング豆知識】日なた、日陰、半日陰、明るい日陰とは?

日なた・日陰・半日陰・明るい日陰の違い8/10

日なた、日陰、半日陰、明るい日陰の違いとは?

出所:LIMO編集部作成

さいごに「日なた、日陰、半日陰、明るい日陰の違い」も整理しておきましょう。

  • 日なた:1日中よく日光が当たる場所。または、日陰になる時間が1日2~3時間程度。
  • 半日陰:半日程度(1日3~6時間程度)日が当たる場所。または、日なたの木の下など、木漏れ日がさす場所。
  • 明るい日陰:1日を通して直射日光はほとんど当たらないが、外壁や窓などの反射光で、ある程度の明るさがある場所。または、1日1~2時間程度日が当たる場所。
  • 日陰:1日を通して日光がほとんど当たらない場所。

「日陰で育つ」と言われている植物の多くは「半日陰」や「明るい日陰」を好みます。完全な「日陰」で生育できる植物もありますが、そのような場所では花つきや葉色が悪くなりがちです。

可能であれば、少しでも明るい場所や、1日1~2時間でも日光が当たる場所を選んで植え付けると、育てやすくなりますよ。

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