3. 65歳以上の平均貯蓄額はいくらか

総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2021年(令和3年)平均結果-」によると、世帯主が65歳以上の二人以上世帯では貯蓄額の平均が2376万円。貯蓄保有世帯の中央値は1588万円となっています。

出所:総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2021年(令和3年)平均結果-」

ただし、内訳をみると2500万円以上の貯蓄をもつ世帯が約3割いる一方、300万円未満の世帯も1割超という状況です。

約半数は貯蓄300万円~2500万円まで幅広く分布しており、貯蓄額については個人差が大きいといえます。

最低限必要な生活費を冒頭の二人以上世帯の赤字月2万円×12ヵ月×老後30年=720万円と仮定した場合、貯蓄700万円を割り込む世帯は27.6%です。

セカンドライフのゆとりや医療費・介護費用などを加味すると、いまの貯蓄では足りない世帯が大幅に増加することがわかります。

そのため、毎月少額でも「貯蓄する習慣」はつけておきたいところです。

社会で働き始めたばかりの頃は貯蓄をするだけの余裕がないことも珍しくありませんが、習慣さえ付いていれば収入に余裕ができたときに金額を増やすのはそれほど難しいことではありません。

すでに貯蓄の習慣が付いている人は、将来必要な目標額から逆算して毎月どのくらいの金額を貯めればよいのか計画を立ててみましょう。

4. 一日一日、老後までのカウントダウンは進んでいます

年を重ねるほど、1年は長いようで短いと痛感する場面が増えたように思います。

「あの時行動した自分を褒めてあげたい」と思えるよう日々を過ごしていきたいですね。

参考資料

尾崎 絵実