2. 基礎年金のみだと最大で6万円台

公的年金は、基本的に老齢基礎年金と老齢厚生年金で構成されており、前述の厚生年金月額には両方とも含まれています。給料から天引きされる厚生年金保険料には、国民年金保険料分も含まれているためです。

老齢厚生年金は、負担した保険料が多いほど受け取れる年金額は増えます(上限があります)。

一方、国民年金保険料は一律となっており、最長40年間の満額は77万7800円(令和4年度)で、月額6万4816円です。

ちなみに、厚生労働省「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」の国民年金のみの平均年金月額は以下のとおりです。

出所:厚生労働省「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」

2.1 国民(基礎)年金の平均年金月額(令和3年度)

5万6368円

厚生年金保険に加入した経験がなければ、最大でも月額約6万円台となるため、早めに老後資金の準備に取り掛からなければなりません。