リタイアできる?65歳以上・無職世帯の貯蓄はいくらか

まずは総務省の「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2021年(令和3年)平均結果-(二人以上の世帯)」から、65歳以上・無職世帯の貯蓄現在高を確認しましょう。

出所:総務省「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2021年(令和3年)平均結果-(二人以上の世帯)」

上記を見ると2021年の平均的な貯蓄現在高は2342万円でした。

2016年からの推移をみると、いずれも2000万円台前半となっていることがわかります。

ただし、平均は一部の富裕層の影響をうけます。

同資料より、二人以上の世帯で、うち世帯主が65歳以上の世帯の貯蓄現在高の階級別の世帯分布も確認しましょう。

出所:家計調査報告(貯蓄・負債編)-2021年(令和3年)平均結果-(二人以上の世帯)

二人以上世帯(うち世帯主が65歳以上の世帯)

  • 300万円未満:14.8%
  • 300万円以上~2500万円未満:51.9%
  • 2500万円以上:33.3%

上記は二人以上世帯で世帯主が65歳以上の世帯全体にはなりますが、2500万円以上保有している世帯は3割いる一方で、300万円未満の世帯も約15%となっており、バラつきが大きいことがわかります。

老後の貯蓄目安となるのは月々の生活費や旅行などの費用、病気や介護の備えなどをあわせた金額になります。

ではリタイア後の生活費はどれくらいでしょうか。