「年収1000万円」家族モデルごとの手取りの目安はいくらか

年収1000万円の手取りを家族モデルごとに検証します。シミュレーションの前提条件は以下の通りです。

  • 39歳東京都在住の会社員(会社は協会けんぽに加入)で、収入は会社からの給与のみ。
  • 生命保険控除や地震保険控除、医療費控除、住宅ローン控除等の適用は無し。

なお、実際には住んでいる地域や勤めている会社などにより税金や社会保険料は変動するため、以下は目安となります。

独身で年収1000万円の会社員の手取りは725万円

独身で年収1000万円の場合、手取りの目安は以下の通りです。

出所:筆者作成

所得税:約85万円
(1000万円ー基礎控除48万円ー給与所得控除195万円ー社会保険料控除約125万円)×20%ー42万7500円+復興特別所得税約1万8000円

住民税:約64万円
(1000万円ー基礎控除43万円ー給与所得控除195万円ー社会保険料控除約125万円)×10%+5000円

手取り:約725万円
額面1000万円ー所得税約85万円ー住民税約64万円ー社会保険料約125万円
※端数処理の関係で、額面年収から税金と社会保険料を引いた額と手取りの額が若干異なります。
※社会保険料は報酬月額83万3333円(1000万円÷12カ月)として計算。

税金と社会保険料の合計は約275万円で、手取りは約725万円となります。

専業主婦(夫)と暮らす年収1000万円の会社員の手取りは736万円

年収1000万円で専業主婦(夫)を扶養する場合、手取りの目安は以下の通りです。

出所:筆者作成

所得税:約78万円
(1000万円ー基礎控除48万円ー給与所得控除195万円ー社会保険料控除約125万円ー配偶者控除38万円)×20%ー42万7500円+復興特別所得税約1万6000円

住民税:約61万円
(1000万円ー基礎控除43万円ー給与所得控除195万円ー社会保険料控除約125万円ー配偶者控除33万円)×10%+5000円

手取り:約736万円
(額面1000万円ー所得税約78万円ー住民税約61万円ー社会保険料約125万円)
※社会保険料は報酬月額83万3333円(1000万円÷12カ月)として計算。

独身で年収1000万円の場合と比較すると、所得税と住民税の合計が約10万円安くなっていて、手取りは約736万円となります。

これは、専業主婦(夫)を扶養すると配偶者控除が適用され、税金を計算する上での所得が減るためです。

また、子どもを扶養している場合はさらに扶養控除が適用されます。同じように計算すると、年収1000万円で専業主婦(夫)と16歳の子ども2人を扶養する場合の手取りは約758万円です。