1. 理由1.グローバルな金融引き締め懸念やウクライナ侵攻による株安の波及

2022年の中でオリックスの株価が最初に大きく下落したのは、2~3月にかけてです。

その間にはオリックスの第3四半期決算が発表されていますが、純利益ベースで前年同期比+49%の増益となるなど、企業業績自体は好調でした。

しかし、ちょうどそのころ米国など主要先進国で加熱傾向にあったインフレを背景に、利上げなどの金融引き締めが進むとの懸念からグローバルに幅広い株式市場が下落しました。

決算発表による材料の出尽くしと世界的な株安の流れを受けて、オリックスの株も下落したと考えられるでしょう。

さらに2022年2月にはロシアのウクライナ侵攻がはじまりました。地政学リスクの高まりを背景に、グローバルにリスクオフムードが高まり株価が一段安となるなか、オリックスの株も下落したと考えられます。

また、2022年3月期の決算短信では、オリックスの関連会社であるAVOLONが計上した航空機リースの減損が、オリックスの航空機リース事業の業績悪化要因となったと公表されています。