2.2 【50歳代で見直すNG習慣 その2】たた漠然とお金を貯めている
2つ目に見直したいのは「ただ漠然とお金を貯めている」習慣です。
50歳代は、年収のピークを迎える人も多い時期。さらに子どもの巣立ちなどをきっかけに暮らしに余裕が出る世帯も増えます。
そこで気を付けたいNG習慣が「余裕分を貯蓄に回す」という発想です。貯蓄のラストスパート期を乗り切るためには、「先取り貯蓄」などの計画的な貯蓄を心がけておく必要があります。
一般的には60歳を超えると収入は少なくなる傾向があります。「50歳代の余裕」は、定年退職までの限られた期間のものと考え、家計を引き締めていけるとよいですね。
2.3 【50歳代で見直すNG習慣 その3】資産の管理に無頓着
最後は、資産の管理に無頓着でいることです。2つ目のNG習慣に通じる部分でもありますが、稼いで貯めたお金はていねいにメンテナンスしていく必要があります。
超低金利がつづくいま、銀行などの預貯金だけで資産を育てていくことは残念ながら難しいと言えるでしょう。
預貯金はしっかり確保しつつ、資産運用で「お金に働いてもらう」発想に目を向けるのも一案です。
元本割れのリスクが伴うことから、資産運用に二の足を踏む方も多いでしょう。しかし、運用方法次第では、リスクを分散させながらリターンを安定させることにも繋がります。
「iDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)」や「つみたてNISA」などの税制優遇制度を活用し、時間をかけてコツコツ積立投資を続けていくのもよいでしょう。
これらの税制優遇制度は、運用益が非課税になったり、各種控除が活用できたりするなど、多くのメリットがあります。
こうした制度にアンテナを高く張り、資産を丁寧にメンテナンスしていけたら理想的ですね。
3. まとめにかえて
今回は、50歳代の貯蓄事情や、気をつけたいNG習慣について考察しました。
現役時代の最後の貯め時を生かすために、子育て費用や住宅ローンなどが落ち着く50歳代はお金について見直すチャンスです。
まずは、普段の家計収支を把握するところから始めてみましょう。「思わぬ無駄」を見つけ、貯蓄のペースアップにも繋げることができるかもしれません。
参考資料
徳原 龍裕