3. 高年齢者の雇用確保。実施済みの企業はどのくらいか

近年では「年齢にかかわらず働き続けられる社会」を実現するため、企業に対して、定年制度や継続雇用制度についての努力義務が課されています。

厚生労働省「令和4年 高年齢者雇用状況等報告」で対象となった企業のうち99.9%が高年齢者の雇用確保措置を実施していたことからも、「元気に身体が動くうちは働き続ける」人は今後さらに増えていくでしょう。

なお、全企業が実施した雇用確保措置の内訳は以下のとおりです。

  • 継続雇用制度の導入:70.6%
  • 定年の引き上げ:25.5%
  • 定年制の廃止:3.9%

継続雇用制度を取り入れる企業が大半を占めることがわかりますが、希望者全員が65歳以上も働き続けられるのは従業員数21~300人の企業で84.6%。301人以上の企業で65.0%と割合に差があります。

65歳以上も仕事を続けたいと考えている方は、勤め先の継続雇用制度の基準をあらかじめチェックしておきましょう。