1. 65歳になる人に届く「年金請求書」
まず「年金の受給開始年齢に到達する3カ月前」になると、日本年金機構から年金請求書が届きます。(年金の加入歴が共済組合のみの人は、共済組合から送付されます。)
ただし、請求書を提出できるようになるのは受給権発生日(誕生日の前日)からです。
請求書を受け取ってすぐに提出できればよいのですが、3カ月の待機期間中にうっかり忘れてしまわないように注意が必要です。
この請求書を不備のない状態で提出しないと年金をもらうことができませんから、待機期間を使って必要な書類をそろえておきましょう。
では、必要な手順について詳しくみていきます。
1.1 年金請求書が届いたらすること一覧
(1) 年金請求書の必要項目を記入する
- 住所
- 氏名
- 家族情報
- 年金の受取口座
- 現在の年金の受給状況や雇用保険への加入状況 など
(2) 年金の請求に必要な添付書類を準備する
〈原則すべての人〉
- 戸籍謄本、戸籍妙本、戸籍の記載事項証明、住民票、住民票の記載事項証明書のいずれか
- 年金の受取先金融機関の預金通帳またはキャッシュカード(コピーでも可)
〈本人(請求者)の厚生年金の加入期間が20年未満で、配偶者の厚生年金(共済)の加入期間が20年以上の人〉
- 戸籍謄本
- 世帯全員の住民票の写し
- 請求者の収入が確認できる書類 など
〈その他 本人の状況に応じて必要な書類〉
- 年金手帳
- 雇用保険被保険者証
- 医師または歯科医師の診断書
- 合算対象期間が確認できる書類 など
なかにはマイナンバーの提出で不要となる書類もありますが、加入状況等により必要な書類は異なるためきちんと確認しておきましょう。