2023年がはじまり、今年65歳を迎える方もいるでしょう。

一般的な年金の受給開始年齢は65歳からとなっており、年金生活スタートとなります。

しかし今は60歳代も約半数が仕事を続ける時代です。去年のような相次ぐ物価高による不安もあり、「いつリタイアするか」悩む方も多いのではないでしょうか。

年金では足りない部分を支えてくれるのは「貯蓄」になります。

実際に65歳以上で無職世帯の方は、平均でどれくらい貯蓄を保有しているのか見ていきましょう。

【注目記事】「60代の平均貯蓄額」はいくら?老後に必要な貯蓄額と今からできる対策3選

1.「65歳以上の世帯」その貯蓄分布を確認

まずは総務省「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2021年(令和3年)平均結果-(二人以上の世帯)」から、65歳以上・二人以上世帯の貯蓄現在高の確認をしていきます。

出所:総務省「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2021年(令和3年)平均結果-(二人以上の世帯)」

1.1 65歳以上の世帯の貯蓄現在高(平均・中央値)

  • 平均:2367万円
  • 貯蓄保有世帯の中央値:1588万円
  • うち、貯蓄2000万円以上:41.3%
  • うち、貯蓄500万円未満:21.2%

平均は一時期話題になった「老後2000万円」を超え、2000万円以上保有する方は約4割となりました。

上記には若い頃からの貯蓄のほか、退職金や相続資産なども含まれているでしょう。

一方で、貯蓄500万円未満の方も約2割となってます。