人生における三大資金といえば、「老後資金」「住宅資金」「教育資金」です。

20歳代の頃からこれらの資金を作るために、コツコツと計画的に貯めている人もいれば、日々の生活が手一杯で「とても貯金なんかできない」という人もいるでしょう。

実際、自分と同年代の人たちがどのくらい貯金をしているのか、自分は平均以上なのか平均以下なのか、気になると思います。

2023年が始まった今、貯蓄を考える一つの目安として年代別・世帯別の平均貯蓄額をみてみましょう。

【20~70歳代】平均貯蓄額はいくらか

金融広報中央委員会が公表している「家計の金融行動に関する世論調査(令和3年)」から、年代別の二人以上世帯の貯蓄額の平均値と中央値をみてみましょう。

年代別・二人以上の世帯の貯蓄額(金融資産を保有していない世帯含む)

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出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和3年)」をもとに筆者作成

出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和3年)」をもとに筆者作成

二人以上の世帯の全体では、平均1563万円、中央値 450万円となっています。

平均は一部の富裕層の高額な貯蓄額に引き上げられる傾向があるため、実態をみるには中央値が参考になります。

年齢が高くなるに従って、貯蓄額も増えていることがわかります。平均額は60歳代より70歳代が少し減っています。

20歳代の平均貯蓄額212万円と、70歳代の平均貯蓄額2209万円を比較すると、約10倍以上差があることがわかります。

【20~70歳代】ひとり世帯の平均貯蓄額はいくらか

次にひとり世帯の平均貯蓄額を確認しましょう。

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出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和3年)」をもとに筆者作成

出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和3年)」をもとに筆者作成

単身世帯の全体では、平均1062万円、中央値100万円となっています。20歳代は独身者が多いので、こちらの数値の方が参考になるでしょう。

年齢が上がるに従って、貯蓄額が増える傾向があります。平均額で60歳代より70歳代が少し減るのは、60歳代で入った退職金を70歳代で取り崩していることが考えられます。

年代別に比較することで、年齢が上がると貯蓄額が増えていく傾向がわかりました。

【20~70歳代】金額ごとの貯蓄額の割合は何パーセントか

次に、それぞれの年代の貯蓄額を金額の幅にして、その割合をみていきましょう。

20歳代の貯蓄額割合

20歳代は独身者の実数が多いので、単身世帯の割合をみてみましょう。

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出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和3年)」をもとに筆者作成

出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和3年)」をもとに筆者作成

20歳代は約4割近くが金融資産非保有(貯蓄ゼロ)となっています。100万円未満も26.6%と高い割合になっています。

割合を足していくと、貯蓄300万円未満が約8割になります。20代は就職して年月が経っていないことが、貯蓄が少ない一番の理由でしょう。

30歳代の貯蓄額割合

30歳代から70歳代は二人以上の世帯の貯蓄額をみていきましょう。

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出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和3年)」をもとに筆者作成

出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和3年)」をもとに筆者作成

30歳代になると、平均752万円、中央値238万円と20歳代に比べて貯蓄が大きく増えています。

金額ごとのグラフをみると、金融資産非保有(貯蓄ゼロ)が22.7%と一番多くなっていますが、「100万円未満」11.5%、「100万円~200万円未満」9.9%に次いで、「500万円~700万円未満」が9.4%と割合が高くなっているのが興味深いところです。

貯蓄できる人とできない人で差が開き始めているといえそうです。

40歳代の貯蓄額割合

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出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和3年)」をもとに筆者作成

出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和3年)」をもとに筆者作成

40歳代は、平均916万円、中央値300万円と、30歳代と比べて貯蓄額は増えていますが、支出も多くなる時期であるため、思ったほど貯められない世帯も多いと思います。

金融資産非保有(貯蓄ゼロ)が24.8%と、30歳代よりも割合が高くなっている一方で、「500万円~700万円未満」が9.2%、「1000万円~1500万円未満が」8.5%と、貯蓄が多い階層で割合が高いところもあります。

30歳代で開き始めた差がより顕著になったといえます。

50歳代の貯蓄額割合

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出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和3年)」をもとに筆者作成

出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和3年)」をもとに筆者作成

50歳代は平均1386万円、中央値400万円となっています。

金融資産非保有(貯蓄ゼロ)が23.2%と相変わらず割合が高くなっていますが、次に割合が高いのが貯蓄3000万円以上の12.9%であるのは特筆すべきでしょう。

会社勤めであれば、50歳代は役職に就くなどして、会社員人生で最も給料が高くなる時期です。貯蓄がある人とない人の差が時間とともに大きく開いた結果といえるでしょう。

60歳代の貯蓄額割合

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出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和3年)」をもとに筆者作成

出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和3年)」をもとに筆者作成

60歳代は平均2427万円、中央値810万円となっています。貯蓄額の平均は60歳代が一番高くなっています。

割合をみてみると、一番高いのが3000万円以上の22.8%となり、金融資産非保有(貯蓄ゼロ)の19%を上回っています。

60歳代は退職金が入るケースが多いので、貯蓄が大きく増える年代です。そのため、退職金がもらえる人ともらえない人で、二極化する傾向があるようです。

70歳代の貯蓄額割合

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出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和3年)」をもとに筆者作成

出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和3年)」をもとに筆者作成

70歳代は平均2209万円、中央値1000万円となっています。

60歳代の割合のグラフに似ていますが、60歳代ほど極端ではなくなっています。老後資金として貯蓄したものを、使っていく年代であるためでしょう。

まとめにかえて

年代ごとに貯蓄額の割合をグラフでみてきましたが、平均値や中央値だけではわからない、年代別の傾向が見て取れたのではないでしょうか。

20歳代から50歳代までは圧倒的に金融資産非保有(貯蓄ゼロ)の割合が高かったものが、60歳代で逆転して、貯蓄3000万円以上がトップになるのは興味深い結果です。

この結果をみて、自分はその年代の平均以上だった人、平均以下だった人、それぞれいると思いますが、今の貯蓄額を把握できたことがスタートとなります。

今が一番若いと思って、時間を味方につけながら毎月コツコツと貯めていきましょう。

参考資料

石倉 博子