早くからはじめたい老後資金の対策
現役時代は教育費や住宅ローンの支払いがかさみます。忙しい日々の中では漠然と「老後資金は長く働くから大丈夫」と考えてしまいがちですが、人間いつまで元気に働けるかわかりません。
年金だけでの生活は厳しいため、貯蓄を守る・増やすためには主に仕事による収入を得るか、資産運用でお金に働いてもらうかになるでしょう。
長く働くだけでなく、貯蓄の一部を毎月積み立てながら運用する「積立投資」をはじめたり、その他の方法で運用をしたりして、お金に働いてもらうという選択肢も今後は大切といえます。
運用は自己責任になりますし、リスクもあります。一方で国の税制優遇制度であるNISAやiDeCoを利用することで、本来利益に約2割かかる税金も非課税で運用できるため、以前よりはじめやすくなりました。
年齢を重ねるとリスクは取りにくくなりますから、早いうちに情報収集をしてリスクや金融商品、投資方法について学び、ご自身に合った方法で運用を検討してみてもいいでしょう。
【※編集部より】本記事は2022年12月23日時点の最新公開データをもとに執筆されたものです。
参考資料
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査(令和3年)各種分類別データ]」
- 厚生労働省「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」(2021年12月)
- 総務省統計局「家計調査年報(家計収支編)2021年(令和3年)」
宮野 茉莉子