厚生年金と国民年金「公的年金」のしくみとは
まずは、受給額の確認の前に日本の年金制度について確認しておきましょう。
国民年金(基礎年金)は、日本国内に住むすべての20歳から60歳未満の人を加入対象としています。
年金保険料は定額制(保険料額=基本額1万7000円×保険料改定率)をとっており、20歳から60歳の40年間すべて保険料を納付すれば「満額」(78万900円×改定率)が受け取れます。納付期間が足りない場合はその割合を満額から差し引く計算方式をとっています。
ちなみに2022年度の満額は2021年度より0.4%引き下げられ6万4816円となります。
一方、厚生年金は国民年金に上乗せする形で報酬比例の年金を支給する制度です。
そのため、勤務先にそもそも厚生年金の制度があるのか、どれだけの期間勤務しているか、毎月の報酬月額はいくらか、などが受給額を大きく左右します。
上記のことから、日本の年金制度は「2階建て構造」などと呼ばれています。