週に数回・短時間ではたらけば「心」の余裕につながる
1000万円前後の貯蓄に加えて、夫婦あわせて年間260〜300万円前後の年金とすると、夫婦二人で暮らしていくことはできるものの、余裕があるとは言い難いでしょう。
また、今後年金受給額が下がったり、今年のように物価高となったりする可能性もあります。
生活にも心にもゆとりを出したい場合は、60歳代以降も、可能な範囲でのパートを検討してみるとよいかもしれません。たとえば、自宅近くで週に2回・5時間程度のパート(時給1000円)をすることでおおよそ4万円が毎月の生活にプラスになります。
このお金は余剰資金として家族でちょっぴりリッチな食事を楽しんだり、夫婦で旅行に行ったりするのに使うこともできます。あるいは、友人とランチを楽しんだり、趣味に使ったりすることもできるでしょう。
もちろん、パート代は将来のために貯蓄し、働けるうちに老後資金を増やすといった賢明な選択をしてもよいでしょう。
参考資料
- 内閣府男女共同参画局「結婚と家族をめぐる基礎データ」
- 国税庁「令和3年分民間給与実態統計調査 」
- 労働政策研究・研修機構「調査シリーズNo.199『60代の雇用・生活調査』」
- 厚生労働省「公的年金シミュレーター」
- 総務省「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2021年(令和3年)平均結果-(二人以上の世帯)」
- 厚生労働省年金局「令和2年度 厚生年金・国民年金事業の概況」
西田 梨紗