4. 年金世代【70歳代】シニアの仕事事情をグラフで見る
最後に70歳代の就業状況について厚生労働省「令和4年版高齢社会白書」を参考に確認しておきましょう。
2011年から2021年の推移をみると、シニアの就業率、とりわけ74歳未満では、各年齢層で確実に上昇しています。年齢が若いほど、就業率が高いですね。
60歳代では50%以上が就業しており、70歳代前半でも就業率は3割を超えています。
かつてのように60歳で完全リタイアされる方は少なく、様々な理由で仕事を持つ方が多いことがうかがえる結果となりました。
長く働くこと自体は「生きがい」や「健康維持」など前向きな理由であれば喜ばしいことです。しかし「生活のため」となれば、状況はやや変わるでしょう。
シニアの就業では、健康面、体力面との相談が必要となるケースが増えます。若い頃とは異なり、働き続けたくても断念せざるを得ない事情が増えるでしょう。
こうしたリスクを考えたとき、労働収入がなくても暮らしていける準備をしておくべきといえそうです。