官製ワーキングプアとは
官製ワーキングプアとは、「政府が作る」という意味の「官製」に、ワーキングプアを組み合わせた言葉です。
【ワーキングプアとは】
正社員およびフルタイムの労働に従事しているにもかかわらず、給与が生活保護の水準に達していない社会層を差す。「働く貧困層」とも呼ばれる。
つまり官製ワーキングプアとは、ワーキングプア問題を解決すべき行政そのものが、公務労働者の中でワーキングプアを生み出している状況を指しています。
公務員の非正規職員は、正規職員と同等の知識・責任・労働時間でありながら、待遇面では大きな格差が生じており、特に賃金の格差は大きな問題となっています。
こうした非正規職員の待遇改善を図るべく、2020年4月から「会計年度任用職員制度」が導入されました。
これは従来の非常勤職員・臨時職員・パート職員とは異なり、地方公務員法が適用される「地方公務員」の待遇となる制度です。
会計年度任用職員制度について、次項でより詳しく解説します。