12月も半ばとなり、もう少しで2022年も終わります。皆さん今年やり残したことはありませんか。

大掃除はしても、見落としがちなのが「お金」のこと。きたる老後に向けて、このタイミングに貯蓄や将来の年金の見込み額を確認するといいでしょう。

今回は50歳代の平均貯蓄額を確認します。

さらに現代の高齢者の国民年金と厚生年金の平均受給額を60~90歳以上まで確認することで、老後生活をより具体的にイメージしましょう。

【注目記事】働き続けるか、もう辞めるか。65歳時点の平均余命は約20年間「65歳以上・無職世帯」の貯蓄はいくらか

1. 50歳代の平均貯蓄額はいくらか

定年をひかえた50歳代は、お子さんの教育も落ち着き、老後資金を準備するラストスパートです。

では今の50歳代はどれくらい貯蓄を保有しているのか、金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査] 令和3年調査結果」より、50歳代・二人以上世帯の全体の貯蓄を見ます。

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出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和3年)各種分類別データ」

出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和3年)各種分類別データ」

1.1 50歳代・二人以上世帯の金融資産保有額(金融資産を保有しない世帯を含む)

  • 平均:1386万円
  • 中央値:400万円

50歳代の平均貯蓄額は1000万円を超えました。ただこちらが一部の富裕層の影響を受けるため、中央値をみると400万円を下がります。

50歳代で貯蓄2000万円を達成しているのは約2割。一方で、貯蓄ゼロも2割強となっており、貯蓄の二極化がわかります。

「年金だけでは生活できない」といわれる現代、まとまった貯蓄は必要です。では、今の高齢者はいくら年金を受給しているのでしょうか。

2.【60~90歳以上の年金一覧表】から将来の国民年金・厚生年金の受給額をイメージする

厚生労働省「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」より、60歳~90歳以上までの、各年齢の平均年金月額を1歳ごとに確認します。

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出所:厚生労働省「令和2年度厚生年金・国民年金事業の概況」

出所:厚生労働省「令和2年度厚生年金・国民年金事業の概況」

2.1 国民年金の60~90歳以上の平均年金月額

  • 60歳:3万9019円
  • 61歳:4万594円
  • 62歳:4万1689円
  • 63歳:4万2881円
  • 64歳:4万3513円
  • 65歳:5万7919円
  • 66歳:5万7737円
  • 67歳:5万7569円
  • 68歳:5万7272円
  • 69歳:5万7169円
  • 70歳:5万7234円
  • 71歳:5万7153円
  • 72歳:5万7066円
  • 73歳:5万6874円
  • 74歳:5万6675円
  • 75歳:5万6235円
  • 76歳:5万6204円
  • 77歳:5万5881円
  • 78歳:5万5651円
  • 79歳:5万5525円
  • 80歳:5万7241円
  • 81歳:5万7024円
  • 82歳:5万6866円
  • 83歳:5万6876円
  • 84歳:5万6464円
  • 85歳:5万6321円
  • 86歳:5万6067円
  • 87歳:5万5643円
  • 88歳:5万5132円
  • 89歳:5万4498円
  • 90歳以上:5万554円

2.2 厚生年金の60~90歳以上の年金平均月額

  • 60歳:9万838円
  • 61歳:5万9575円
  • 62歳:6万436円
  • 63歳:7万8770円
  • 64歳:8万636円
  • 65歳:14万5337円
  • 66歳:14万5703円
  • 67歳:14万3386円
  • 68歳:14万1979円
  • 69歳:14万36円
  • 70歳:14万3775円
  • 71歳:14万7105円
  • 72歳:14万6331円
  • 73歳:14万5724円
  • 74歳:14万5467円
  • 75歳:14万7519円
  • 76歳:14万8172円
  • 77歳:14万9924円
  • 78歳:15万2159円
  • 79歳:15万4467円
  • 80歳:15万7097円
  • 81歳:15万8604円
  • 82歳:16万356円
  • 83歳:16万851円
  • 84歳:16万1719円
  • 85歳:16万2711円
  • 86歳:16万2887円
  • 87歳:16万1929円
  • 88歳:16万2660円
  • 89歳:16万3514円
  • 90歳以上:16万1506円

※厚生年金には国民年金(基礎年金)の月額を含む

一般的な年金の受給開始は65歳からとなっており、それ以前は繰上げ受給や特別支給の老齢厚生年金となっています。

国民年金は一律の保険料を支払うため、あまり差は見られません。

一方の厚生年金は、収入に応じた保険料を支払います。また、特に女性は育児や介護により離職するなど、加入期間の影響を受けやすくもあります。

厚生年金の平均額は14~16万円台となっており、年齢が下がるほど低くなっているのがわかります。

これに加えて、少子高齢化の今、将来受給額が下がる可能性もあるでしょう。

3. ねんきん定期便をしっかり確認しよう

国民年金の平均は5万円台、厚生年金は14万円台でした。

実際には加入している年金やご自身の加入状況、また夫婦の年金状況により、その家庭で将来貰える受給額は異なります。

50歳以上であれば、ねんきん定期便で将来の受給見込額が記載されています。

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出所:日本年金機構「「ねんきん定期便」の様式(サンプル)と見方ガイド(令和4年度送付分)」

出所:日本年金機構「「ねんきん定期便」の様式(サンプル)と見方ガイド(令和4年度送付分)」

まずはご自身のねんきん定期便で受給見込額を確認しましょう。

4. 不足する老後資金は仕事や運用で備えよう

老後の収入である年金見込額と、月の生活費を計算して赤字が出る場合には、生活費の赤字を補う貯蓄などを備える必要があります。

これまでも貯蓄されてきた方は多いと思いますが、老後まで十数年となっていますので、計画的に貯蓄をしていきましょう。

貯蓄の基本は給料日に貯めた残りで生活する「先取り貯金」です。今の家計でできる先取り貯金で、毎月◯万円、◯◯年間貯めることで、老後資金がいくら貯金できるかを計算してみてください。

老後の必要額は生活費の赤字だけでなく、趣味や旅行、病気や介護費用も必要です。

それらも合わせた金額を貯めるには、一部で資産運用をおこなう方法もあるでしょう。リスクはありますがきちんと情報収集をして、運用益が非課税になるNISA制度などを利用されるといいでしょう。

また、長く働く仕事先を今から見つけておくことも大切です。長い老後に向けた準備を年末に考えてみてくださいね。

参考資料

 

宮野 茉莉子