3. マネープランを考える
今回は、男女全体の厚生年金の平均月額である「約15万円」を超える女性の割合や、「15万円の年金」から引かれる社会保険料や税金はどの程度かを見てきました。
厚生年金をひと月15万円以上受け取る女性の割合は、約9%、ほんの1割弱です。この割合を少ないと感じるかどうかには個人差があるでしょう。
老後の年金からも『天引きされるお金』があるなんて」とガックリされる方も多いはずです。
仮に年金月額の額面が15万円であっても、社会保険料や税金が天引きされ、最終的な手取り額は13万円台になるわけです。黒字家計をキープできる世帯は決して多数派ではないでしょう。
老後の暮らしに必要なお金、そして年金額は人それぞれです。「ねんきんネット」や「ねんきん定期便」でご自身の見込額を確認している方は、そこから天引きされるお金も視野に入れてみましょう。
老後に向けたマネープランが、より安心できるものとなるはずです。
参考資料
- 総務省「家計調査年報(家計収支編)2021年(令和3年)Ⅱ総世帯及び単身世帯の家計収支」
- 厚生労働省「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 八王子市「令和3年度(2021年度)から令和5年度(2023年度)の介護保険料(所得段階)」
- 東京都後期高齢者医療広域連合「保険料の算定方法」
徳原 龍裕