厚生年金の平均月額約15万円。では実際に振込まれた金額はいくらなのか老後の年金からも続く「税や社保」の天引きにガックリ

2. 年金から「天引きされる」3つのお金

ここからは「年金から天引きされるお金」について考えます。

今回は、「厚生年金を15万円受給している東京都八王子市在住の女性（76歳）」の例を出して整理していきましょう。

厚生年金の月額が15万円の場合、年額にすると180万円ですね。収入が年金だけだった場合、所得税として4623円、住民税として1万6500円が天引きされます。

年金年額が18万円を超えると、「介護保険料」も年金から天引きされます。地域によって異なりますが、八王子市の場合、年金収入が180万円の方の介護保険料は年額7万9400円でした。

さいごは「健康保険料」です。こちらは国民健康保険か後期高齢者医療制度かで金額が変わります。

今回は76歳なので「後期高齢者医療制度」の保険料として、年間約4万8800円天引きされています。

参考資料をもとに計算すると、天引きされる税金や保険料は合計約15万円です。月額換算すると12500円ほどですから、最終的な年金の手取り額は13万円台になります。

※こちらは概算なので実際の金額とは異なります。また天引きされる金額は年度途中に決まるため、1年を通して同じ手取り金額になるとは限りません。