2. 新築ワンルームマンション投資のメリット・デメリット

不動産投資は、新築・中古それぞれにメリット・デメリットがあります。

まずは、新築のワンルームマンションに投資するメリット・デメリットから見ていきましょう。

2.1 メリット1:高い入居率を期待できる

新築のメリットは、中古に比べて賃貸ニーズが高いことです。家賃を高めに設定しても入居者を確保しやすいでしょう。

また、新築物件は、現時点で入居者の需要の高い設備が整っていることが多いです。例えば、宅配ボックスや無料のインターネット、モニター付きのインターホンなどの設備は入居者からの人気が高く、これらがあることで他の物件との差別化につながるでしょう。

2.2 メリット2:フルローンを組める可能性が高い

新築の投資用ワンルームマンションは、フルローンが通る可能性が高いことも魅力です。

通常、投資物件の購入でローンを組む場合には2割前後の頭金を求められることが多いです。しかし、新築ワンルームマンションの場合は、購入者の属性に問題なければフルローンも可能です。

新築ワンルームマンションのフルローンが通りやすいのは、商品設計が背景にあります。開発会社はあらかじめ金融機関に融資について打診しておき、融資可能額を基に販売価格を設定して商品化しているからです。

中古ワンルームマンションでも収益性が期待できる物件であればフルローンも可能ですが、新築に比べて条件的には厳しくなるでしょう。

2.3 メリット3:当面の間大きな修繕費がかからない

新築は、建物や設備が最新の状態で、劣化が始まるまで時間があります。中古では、水回りや内装などのリフォームが早い段階で必要になることも多くありますが、新築では当面その必要はありません。

また、中古物件の場合は契約不適合責任が2年ですが、新築の場合は10年間あります。この点でも、新築ワンルームマンションでは当面の間大きな修繕費が発生するリスクが低いでしょう。

2.4 デメリット:物件価格が割高

建物には、いわゆる「新築プレミアム」が存在します。

投資用物件の場合、新築であることを理由に高い賃料を設定できるというメリットがあるため、中古に比べると割高な価格設定になっています。

しかし、そのプレミアムは最初の入居にのみ有効な一時的なものです。

年数を経るとプレミアムのない本来の価格から劣化分を考慮した価格で評価されるため、新築当時と比べて資産価値が大きく下落することになるのです。