1. 厚生年金は平均並みにあると勘違いしている

まずは、厚生年金を平均並みに受給できると勘違いしているパターンです。

厚生労働省が公表する「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、厚生年金の受給額は14万4366円です。

出所:厚生労働省「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」

しかし、平均は常に実態を表しているわけではありません。

ボリュームゾーンは「9万円以上~10万円未満」ですし、20万円以上の人の割合は男性で23.8%、女性で12.6%。10万円未満の割合は、男性が10.5%、女性が48.9%です。

ここまで個人差・男女差が激しいことを踏まえると、「平均並みの厚生年金がもらえるだろう」という見通しがいかに危険であるかがわかります。