3. 退職金を全額運用に回してしまう
企業の中には、1000万円や2000万円もの退職金を支払うところもあります。大きなお金を手にすると、その預け先に悩んでしまいますね。
退職の時期に増えるのが、金融機関等からの勧誘です。ただ預けるだけではもったいないからと、さまざまな運用の案内がくることでしょう。
もし投資に慣れていない場合、退職金をすべて運用に回してしまうのは避けた方が無難です。
今後の老後生活を支える大切な資金なので、慎重に育てる必要性があります。そのためにも、退職のときにデビューするのではなく、早めに資産運用に慣れておくのが理想ですね。
4. 無計画に不動産の整理を始める
最近では空き家の問題が顕著になってきました。引き取り手のない空き家は近所迷惑になり、相続でもめる原因にもなることから、早めに整理をする方もいます。
「終活」の一貫としてとても重要なことではありますが、不動産の売却により利益が生まれた場合、税金や保険料に影響する点に注意が必要です。
前年中の所得に対して住民税や保険料(国民健康保険や介護保険、後期高齢者医療制度など)が決まるため、これらの支払いを考慮しないでいると生活が苦しくなるケースがあります。
また、介護保険や後期高齢者医療の一部負担割合が3割になるケースもあり、注意する必要があるでしょう。