5. 生活費のダウンサイジングがうまくいかない
意外に多いのが、生活費をなかなか下げられないということです。住宅ローンの返済が終わり、子育て費用の目処がつく時期とも重なるため、財布の紐がゆるくなってしまうことが多いのです。
しかし、年金生活になれば収入自体が減ります。収支のバランスをうまく保てないと、一気に家計は赤字に転じてしまうでしょう。
親にしてもらったことを子どもに返し、祖父母にしてもらったことを孫に返す。そんな理想を抱いてしまうものですが、時代が変わると難しい局面もあります。
子ども世帯への支援も含めて、お金の使い方はしっかり考える必要があるでしょう。
6. 自分の年金額はいくら?を知ることから老後対策を始める
生活保護のほとんどは高齢者世帯です。他人事と思いがちな老後破産ですが、そのNG行動は現役時代から始まっているかもしれません。
まずは、自分自身の年金見込額を知ることから始めましょう。老後の生活費に足りない分は、コツコツ資産形成を始めていきたいですね。
参考資料
太田 彩子
執筆者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
LIMO編集部記者/編集者/元公務員
京都教育大学卒業。株式会社モニクルリサーチが運営する、くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部において、厚生労働省管轄の公的年金制度や貯蓄、社会保障、退職金など、金融の情報を中心に執筆中。大学卒業後は教育関連企業での営業職を経て、2010年に地方自治体の公務員として入職。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療」等の業務に従事した。主に国民健康保険料の賦課、保険料徴収、高額療養費制度などの給付、国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務を担う。特に退職に伴う年金や保険の切り替えでは、手続きがもれることで不利益を被ることがないよう丁寧な窓口対応を心がけた。その後、保険代理店にてマーケティング業務に従事。保険料比較サイトの立ち上げに参加した。乗合保険会社の商品ページだけでなく、保険の知識を普及するためのページ作成にも参加。ニ種外務員資格(証券外務員ニ種)保有。小学校教諭一種免許、幼稚園教諭一種免許、特別支援学校一種免許取得。
はたらく世代のお金の診断・相談サービスを行うマネイロでは、「【計算例付】厚生年金保険料はどのように決まる?ケース別算出方法や受給額を解説」など、お金や年金制度にまつわる記事を発信中。京都府出身。(2024年9月4日更新)