【注意点4】公的年金の確認をしていない

将来自分がどれくらい年金を受給できるのか、確認したことはあるでしょうか。実際に老後月いくらで生活するか計算すると、より具体的な老後資金対策が行なえます。

まずは毎月誕生月に送られてくる「ねんきん定期便」を確認するといいでしょう。

また、「ねんきんネット」を利用すれば、今の条件のまま60歳まで加入した場合、月いくら貰えるかを具体的に試算できます。

出所:日本年金機構「「ねんきんネット」による年金見込額試算」

ただ、少子高齢化の影響により、今の金額よりも減る可能性は考えておきましょう。

老後になって「こんなに少ないと思わなかった」とならないよう、早めのご確認をおすすめします。

【注意点5】「老後は働ければ何とかなる」と思っている

今は60歳代でも半数以上が働く時代です。

出所:総務省「統計トピックスNo.132統計からみた我が国の高齢者-「敬老の日」にちなんで-」

そのため、「長く働けば老後何とかなるだろう」と思ってしまう部分もあるでしょう。

しかし人間ですから、何歳まで元気に働けるかは誰にもわかりません。「働きたくても働けない」という日がくるリスクを誰もが抱えています。

もちろん、60歳代でも働けるキャリアプラン作りは重要です。一方で、「いつかくる働けなくなる日」に向けて、仕事以外の収入源を用意する必要があるでしょう。

たとえば公的年金で足りない場合には私的年金が必要ですし、貯蓄も早めに備えたいところ。

また運用は仕事を辞めた後でもおこなうことは可能です。

複数の選択肢をもち、老後のリスクヘッジを行うことは重要でしょう。