2. 高収入カップルの注意点2. 「厚生年金」でも現役時代の収入を大きく下回る

もし夫婦ふたりとも厚生年金に加入し、それなりの収入を得ていたとしましょう。それでも、年金生活になれば収入は大きく低下します。

厚生労働省の「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、厚生年金の受給額は月平均で14万4366円。

そして月30万円以上もの年金を受け取っているのは、たった0.1%です。厚生年金の保険料には上限があるため、一定の年収を超えるとそれ以上あがることができません。

理論上、厚生年金の最高額が30万円を超えるのはかなり難しいのです。

一般的には「月平均30万円」という年金は羨ましく思えるものですが、こうした年金を受給できていた方の現役時代の収入はその2倍、3倍あることになります。

どんな年収の方であっても、年金生活になれば収入が激変するという現実にはしっかり向き合う必要があるでしょう。