投資で大きな成果を上げられない人は、日常生活で刺激を求める傾向が強いです。
頻繁にPCモニターやスマホの画面で価格やニュースをチェックし、次々にポジションを作る人がいます。独自のルールやスタイルを確立しているデイトレーダーならいざ知らず、これといった確信もなく、価格やニュースを見ながら何となくポジションを作って「勝った、負けた」とやっているのです。
以前、世界的に有名な投資会社の社内で以下の内容のようなメールが回りました。
「ブラックベリーやPCのモニターの電源を切って、目の前の投資判断でもっとも重要な点についてじっくり考えよう」
プロ投資家は立場上、大量の情報を入手しやすいですが、それらを適切に処理できるとは限りません。
短い時間軸で細かく投資判断を繰り返すというのは、間違える回数も増えるということになります。
売買を繰り返すことで刺激を求めるという嗜好を否定はしませんが、本当にこれだという勝負領域で、投資判断の数を追わないということが重要です。
全体を俯瞰できない
偏差値が高い高学歴者は目の前の問題を解くのが得意な傾向があります。
その一方で、自分が解こうとしている問題が全体の中ではどのような位置づけにあるのか、ということには考えが及ばない、あるいは自分の範疇外と割り切ってしまう人も多いように見えます。
投資の世界では、為替(FX)投資は、いわゆる「ゼロサム・ゲーム」で、長期で継続的に儲けていくというのは難しいとされています(もちろん、成果を上げている一握りの投資家は存在します)。
しかし、勉強ができる人でも、FXで勝ったり負けたりの繰り返しに終始している人がいかに多いことか。
FX投資は始めるハードルが極めて低いものですが、本当の意味では初心者には難しい投資対象です。投資関係のテキストにも書いてあり、勉強している本人も頭ではわかっているはずです。
FX投資はもとより、国債、(国内外)株式、投資信託やETF、不動産、太陽光発電投資、金などと様々な投資対象があるわけですから、全体を俯瞰して、自分の能力や背景が最大限活用できる投資対象を冷静に見極めることが大事です。
キレやすい
キレやすい人は大事な時に感情のコントロールを失い、判断ミスをします。これはスポーツも投資も仕事も同じでしょう。
資本市場で何が起きるかを正解に見通せる人などはいません。そのため、何かあった時にどう対応するというシナリオとともに、冷静に判断できる精神状態を保つ必要があります。
能天気とまでは言いませんが、些細なことに気をとらわれず、当初の狙いが実現するのか否かに集中している人が成功しているように見えます。
まとめ
投資で成功するには、基礎的な知識も必要ですが、それに加えて、冷静な投資判断ができるような心の持ちようが大事です。
LIMO編集部