「介護費用は限度額まで」とは限らない
いきなり始まる介護には、容赦なくお金がかかります。具体的にはどのような費用が発生するのでしょうか。
要介護1~5と認定された方が利用できるサービス(介護給付)、また要支援1~2と認定された方が利用できるサービス(予防給付)として、例えば以下のものがあります。
- 介護サービスの利用にかかる相談、ケアプランの作成
- 自宅で受けられる家事援助等のサービス
- 施設などに出かけて日帰りで行うサービス
- 施設などで生活(宿泊)しながら、長期間又は短期間受けられるサービス
- 訪問・通い・宿泊を組み合わせて受けられるサービス
- 福祉用具の利用にかかるサービス
介護サービスにはお金がかかりますが、原則として1割の負担で利用できます。
さらに、1ヶ月あたりの自己負担には限度額が設けられています。高額介護サービス費といって、所得に応じて限度額が決められているのです。
Aさんの祖父のケースでは、負担の上限額は4万4400円でした。もしこちらを超えても、超えた分が返還されるのです。
上限があるとわかると、長引く介護の不安も少しは軽減されるように思えます。しかし、実際には上限までに収まるケースばかりではありません。
実際、Aさんの家庭でもさまざまな「介護費用」が発生したのです。