塾のタイプも多種多様

文部科学省の「平成30年度子供の学習費調査」によると、高校生の学習塾の非通塾率は公立高校で62.2%、私立高校は61.8%と小中に比べると塾に通っている生徒が少ないです。

出所:文部科学省「平成30年度子供の学習費調査」

通塾率が低い理由は「高校生全員が大学進学を目指しているわけではないから」です。

しかし、塾に通っている生徒の一年間の学習塾費は公立高校で28万3000円、私立高校に通う生徒は33万8000円になります。

このように大学に入りやすくなったとはいえ、塾の存在感が薄くなっているわけではありません。大学入試の実施方式も主流の筆記試験だけでなく、総合型選抜(旧AO入試)や学校推薦型選抜(旧学校推薦)、自己推薦や大学独自の入試も行われ入試制度も多様化しています。

以前のように「一斉授業で各教科の理解度を上げていく」という従来の塾だけでなく、小論文に特化した塾や有名私立大学の入試に特化した塾もあります。

入試形式が多種多様になったことで、受験生のニーズに答えるべく様々な塾が誕生しています。そして、受ける入試制度を踏まえて塾選びをする点が、中学受験や高校受験とは異なります。