大学全入の時代、受験に塾は必要か

今年の受験シーズンで注目を集めているワードが「全入時代突入」です。朝日新聞デジタルでは、今冬の受験シーズンで浪人生が減少していることもあり「大学全入時代」に入ると予備校大手の河合塾が予想しているという記事(10月31日付)が掲載されました。

以前から少子化に伴い、大学の総定員数と受験生の人数が逆転すると指摘されてきました。国の方針で大都市に若者が集中するのを防ぐため私立大学の定員厳格化が実施され、その影響で大学受験での安全志向が強まっています。

「確実に合格したい」という考えもあり、現役合格を目指す受験生が増加。少子化が進んでいる中でも大学は増設され、大学を選択しなければ親世代に比べて非常に入りやすい時代になっています。

こうした背景もあり、大学受験をするのにあえて塾に通うのは、医学部や難関大学を目指していたり、学校の進路指導に不安を覚えているなど何かしらの理由を持つ高校生がほとんどです。

さらに、高校生になると中学受験や高校受験とは違い、親の考えより自分の判断で決めます。「塾に行くかどうか」は志望する大学のレベルや現地点での合格する可能性により左右されます。