4. 厚生年金の計算方法と年収別早見表
では、具体的に厚生年金の金額はどのように決まるのでしょうか。計算式は次のとおりです。
(1)平均標準報酬月額×7.125/1000×平成15年3月以前の加入期間
(2)平均標準報酬額×5.481/1000×平成15年4月以降の加入期間
(1)と(2)の合計が、厚生年金の報酬比例部分となります。
正確に現役時代の標準報酬額を覚えている方は稀でしょう。ざっくりでも知りたいという方のために、年収別の早見表をご紹介します。
もし国民年金を40年間しっかり納めている場合、上記に78万円(2022年度の水準)が上乗せされるイメージです。
ただし、実際にはボーナスの金額等でも異なるため、詳しく知りたい方はねんきんネット等の利用をおすすめします。
5. まとめにかえて
厚生年金の計算方法や年収ごとの早見表、実際の支給額等をご紹介しました。
年金だけで暮らせないという実情が少し見えてきたと思います。個人差が激しい厚生年金だからこそ、自分の目安額を知ってそれぞれの老後対策をする必要があります。
また、今後は年金額が減っていく可能性も十分あるでしょう。現に、国民年金の5年延長などの案も出ています。
ますます厳しくなる年金事情に備え、自助努力の必要性はさらに高まると考えられます。
貯蓄や資産運用、保険などをバランスよく駆使し、早めに準備を進めていきたいですね。
参考資料
太田 彩子