2. パワーカップルの注意点: 現役時代の収入が反映されるのは「厚生年金」のみ

現在の収入が高いと、確かに将来の年金受給額が高くなります。ただし、これはあくまでも厚生年金加入者の場合であり、自営業やフリーランスとして高収入を得ている方は、いくら収入があがっても年金に影響はないのです。

というのも、国民年金の保険料は一律のため、「払っている」「払っていない」あるいは「免除されたか」で受給額が決まります。

40年間未納なく納めれば満額が受給できますし、未納や免除期間があればその分が差し引かれる仕組みなのです。
一方、厚生年金の保険料は現役時代の収入によって決まります。正確には4~6月の給与をもとに算出した「標準報酬月額」で決まる保険料と、賞与にかかる保険料をそれぞれ納めます。

納めた保険料や加入期間によって年金額が決まるため、「多く稼いだ人」「長く働いた人」がたくさん受給できるということですね。

夫婦の一方、あるいは2人ともが国民年金のみという場合、いくら稼いでいても高い年金を受け取ることはできません。

実際にシミュレーションしてみましょう。