3. 教員の不人気は教員の質にも影響必至

過酷な職場であり、モンスターペアレンツとの戦いもメディアで取り上げられることもある教員の仕事。「やりたい!」という気持ちが無ければ、教員採用試験を受けてみたいと思わないものです。

教育という職種や給与は税金から支払われているということもあり、表立って教諭の給料等が「地方にいながらも大企業並の退職金を手に入れられる職種」と派手に宣伝されることはありません。

日本では仕事を選ぶ際は賃金や待遇を重視しつつも「やりたいこと」を優先することが美徳という風潮が根強いです。しかし、生活をする上ではお金を軽視することはできませんし、ライフステージが代わる度に重要度が増していきます。

しかし、昨今の教員人気の不振ぶりは先生の質の低下にも関わってきます。採用試験の倍率を上げて行くには、何を置いても働き方の見直しが重要です。

民間企業と異なり残業代が支払われないため、現在の勤務体制の改善は急務です。元々賃金は魅力的ですし、働き改革が進んでいけば「学校で働きたい」と考える若者は増加します。

支払われる給与は税金云々を抜きに、教員の大企業並みの退職金など安定さをアピールしていくことも、受験者を増やす秘策なのかもしれません。

参考資料

中山 まち子