寒さが続く2月は暖房費や食費の負担が増え、家計への不安を感じやすい時期です。物価上昇が続くなか、高齢期の家計に不安を感じている人は少なくありません。

また、介護保険料や後期高齢者医療保険料の負担増、高額療養費制度の見直しなど、生活を直撃する制度改正が重なっています。

年金を主な収入源とする世帯では、年金だけでは生活費をまかないきれず、赤字に陥るケースも珍しくありません。

こうした中で、低所得の年金受給者の生活を下支えする制度として位置づけられているのが「年金生活者支援給付金」です。

本記事では、高齢者世帯の生活実態を確認したうえで、平均的な年金額、年金生活者支援給付金の内容や給付額、申請方法、さらに今後の制度改正のポイントまでを整理していきます。

1. 【生活意識】高齢者世帯の55.8%が「生活が苦しい」

2025年7月4日に厚生労働省が公表した「2024(令和6)年 国民生活基礎調査」によると、高齢者世帯の55.8%が「生活が苦しい」と感じているそうです。

この背景には、食料品や光熱費などの物価上昇が続いていることに加え、介護保険料や後期高齢者医療保険料の引き上げ、さらには高額療養費制度の見直しなど、生活を直撃する制度改正が重なっていることがあります。

特に、年金を主な収入源とする無職世帯では、毎月の生活費が年金額を上回る「家計赤字」となるケースが増えています。

限られた年金の範囲内で医療費や生活費をまかなうことが難しく、日常のやりくりに不安を抱える高齢者が少なくありません。

では、現代のシニアはどのくらいの年金を受け取っているのでしょうか。