3. 老後資金の作り方
では、老後資金はどのように備えていけばいいのでしょうか。いくつか方法を挙げてみます。
3.1 iDeCo
iDeCo（イデコ：個人型確定拠出年金）とは自分で金融商品を選び、毎月一定額を積み立てていく私的年金です。
出所：iDeCo公式サイト「iDeCo(イデコ)の特徴」
掛金を運用することで、原則60歳以降に引き出すことができます。これが公的年金に加えた将来の資金となります。
元本変動型を選べば損をするリスクもありますが、拠出時には所得控除、運用益は非課税、さらに受取時にも優遇されるという税制メリットが強い制度なので、検討してみてもいいでしょう。
3.2 個人年金保険
民間の生命保険が販売している個人年金保険も、老後の年金を自分で作れる金融商品です。掛け金は所得控除の対象になりますし、貯蓄の意思が弱い方でも半強制的に老後資金が貯められます。
ただし、途中で解約すれば元本割れを引き起こす他、インフレに弱いという注意点もあります。
利率変動型のタイプや変額個人年金保険を選ぶこともできますが、運用成果によっては元本割れするリスクがあることに注意しましょう。
3.3 つみたてNISA
つみたてNISAは、年間40万円までの運用益が最長20年間非課税になる制度です。少額から無理なくコツコツ始められるため、初心者におすすめの資産運用とされています。
こうした非課税制度を使ってコツコツ貯めていくのもひとつでしょう。ただし元本保証はないため、とれるリスクをしっかり見極めることが大切です。
