セカンドライフは幻か

厚生労働省によれば、健康寿命は男性で72歳、女性で75歳です。

「体が自由に動いて体力のあるうちに趣味や旅行を楽しみたい」という方も多いでしょう。

しかし60歳代後半でも半分が働いている今、セカンドライフはだんだんと一般的ではなくなりつつあります。

さらに現役世代が老後を迎える頃には、公的年金の受給額が下がったり、受給年齢が伸びることも考えられます。

先ほど貯蓄額を確認したように、セカンドライフを送るためには老後の貯蓄がカギとなります。仕事を辞めても公的年金の他に私的年金等が入る、十分な貯蓄があるという状態が望ましいでしょう。

住宅ローンや教育費の負担が大きい中では難しいですが、まとまった貯蓄を作るには毎月の積み重ねが大切です。預貯金のほかにNISAやiDeCoといった国の税制優遇制度も活用しながら、老後に向けた資産形成を考えましょう。

参考資料

宮野 茉莉子