セカンドライフは幻か
厚生労働省によれば、健康寿命は男性で72歳、女性で75歳です。
「体が自由に動いて体力のあるうちに趣味や旅行を楽しみたい」という方も多いでしょう。
しかし60歳代後半でも半分が働いている今、セカンドライフはだんだんと一般的ではなくなりつつあります。
さらに現役世代が老後を迎える頃には、公的年金の受給額が下がったり、受給年齢が伸びることも考えられます。
先ほど貯蓄額を確認したように、セカンドライフを送るためには老後の貯蓄がカギとなります。仕事を辞めても公的年金の他に私的年金等が入る、十分な貯蓄があるという状態が望ましいでしょう。
住宅ローンや教育費の負担が大きい中では難しいですが、まとまった貯蓄を作るには毎月の積み重ねが大切です。預貯金のほかにNISAやiDeCoといった国の税制優遇制度も活用しながら、老後に向けた資産形成を考えましょう。
参考資料
- 国税庁「令和3年分 民間給与実態統計調査」
- 総務省「統計トピックスNo.132統計からみた我が国の高齢者-「敬老の日」にちなんで-」
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和3年)」
宮野 茉莉子