自動車の車名は、イメージチェンジの実施やグローバル化を進める戦略など、様々な事情で、慣れ親しんだ車名を変更することがあります。
その一方で、長年に渡ってその名前を維持することで伝統を持っている車も存在します。その中でも長い歴史を持っていることで知られているのが日産のスカイラインでしょう。
スカイラインは1957年に初代モデルが登場し、現在まで販売されている乗用車。1957年に富士精密工業(のちのプリンス自動車工業)から登場し、1966年にはプリンス自動車が日産自動車と合併され、プリンス自動車が消滅しても日産自動車から発売されており、長い歴史を持つことで知られています。
日産スカイラインの歴史とは?
長い歴史があるスカイラインですが、現代のスカイラインは、2001年に登場した11代目スカイライン、通称V35型と呼ばれているスカイラインの流れを受け継いでいます。
11代目スカイラインは、高級のコンセプトで、日本国外での本格的な輸出を考えて作られているのが特徴で、アメリカなどで、日産の高級車ブランドである「インフィニティ」ブランドで販売され、人気となったため、現在のスカイラインもその流れを継承しています。
現在、日本国内で販売されているスカイラインは、2013年に登場した13代目。登場時は、日産ブランドでありながら、インフィニティのエンブレムを随所に装着されており、ことで注目されました。
発売時は3.5リッターガソリンエンジンとモーターを組み合わせたハイブリッド仕様を中心に販売していました。
その後は排気量を少なくしつつ燃費向上を行ったメルセデス・ベンツ製造の2リッターガソリンターボエンジン搭載車や、スカイライン史上最高の400馬力を発生する3リッターV6ツインターボエンジンを搭載したフラグシップモデル「400R」も登場。
高速道路の複数車線など特定の条件で、ハンドルを離した状態で走行できる世界初の先進運転支援技術「プロパイロット 2.0」をハイブリッド車に標準装備するなど、様々な改良を行っていました。
【日産スカイライン】新色の採用やラインナップの整理を実施
2022年10月末に予定されている今回の仕様変更に関しては、405馬力を発生する3リッターV6ツインターボエンジンを搭載したフラグシップモデルの400Rのエクステリアカラーに、ミッドナイトパープルを追加しました。
ミッドナイトパープルはオーロラから着想を得たカラーで、見る角度によってグリーンやパープルといったカラーリングに変化することで知られており、日産のスポーツカーで知られているスカイラインGT-Rや、その名前を受け継いだスーパーカーであるGT-Rにも用意されています。
そして、インテリアに関しては通常のブラックカラーや、400Rに用意されているホワイトカラーに加え、新たにブラウンインテリアパッケージをオプションとして設定しました。
そして、今回の仕様変更に伴いグレード体系の見直しと価格改定を実施。
近年では、燃費向上が重視されている中、3.5リッターガソリンエンジンとモーターを組み合わせたハイブリッド車を廃止。
それに伴いプロパイロット2.0や、フルタイム4輪駆動仕様も消滅し、現在、残っているのは最大出力304馬力、もしくは最大出力405馬力を発生する3リッターV6ツインターボエンジン搭載車の後輪駆動仕様のみとなっています。
価格改定も行っており、一番低価格であるGTグレードの場合は従来モデルと比べて21万5600円高の456万9400円、フラグシップモデルである400Rの場合は従来モデルと比べて27万3900円高の589万9300円と原材料高騰などの影響と思われる値上げを実施しています。
【日産スカイライン】古典的な後輪駆動のスポーツセダンを購入できる貴重なチャンス
日本国内や北米では、セダンというカテゴリー自体が不人気となっており、スカイラインがモデルチェンジを行わず続投しているのも、セダンが不人気だというのもあると思われます。
日本国内ではスカイラインのライバルは、登場時はトヨタの高級セダンである「クラウン」が、車体のサイズや後輪駆動車である事やスポーツグレードが用意されていた関係で比較されていました。
クラウンは2022年7月にフルモデルチェンジを実施。4種類の車種のラインナップや、先行発表されたクロスオーバーでは、ハイブリッド車や電気式4輪駆動仕様のみの展開にするなど、従来のクラウンのイメージとは決別し、スカイラインのライバルでは無くなりました。
日産スカイラインの仕様変更は要チェック
2014年の新車発表時から8年以上経過しているスカイライン。しかし、ハイブリッド車や電気自動車が注目されている中、V6ツインターボエンジンを搭載した後輪駆動のスポーツセダンが購入できるのは魅力だと感じる人もいるでしょう。
特にフラグシップモデルの400Rは、600万円以下で購入できる405馬力の高性能スポーツセダンです。
脱炭素の流れにより内燃機関を搭載した自動車が消滅する可能性がある中、あえて、スカイラインのような内燃機関を搭載した古典的なスポーツセダンを購入する価値はあるのかもしれません。





