親の介護で離職する人も
現代では70歳代であっても元気なシニアが増え、まだまだ働き続ける方も多いです。
一方で、厚生労働省「健康寿命の令和元年値について」によると、男性の健康寿命は72.68歳、女性の健康寿命は75.38です。
平均寿命と健康寿命のギャップが広まるほど、介護問題も生まれます。
親の介護に直面することで、働き盛りの方でも離職を余儀なくされることも。厚生労働省「令和3年雇用動向調査結果の概要」によると、介護・看護を理由とする離職率は男性の 55~59 歳と 60~64 歳、女性の45~49 歳と 55~59 歳で多くなっています。
依然として7万人ほどは介護を理由に離職しているのです。
団塊ジュニア世代の中には、就職氷河期世代も含まれます。非正規雇用として働いている世代が多く、さらに親の介護を理由に仕事が制限されるとなると、今後の暮らしに不安を抱えてしまうこともあります。
執筆者
株式会社ナビゲータープラットフォーム メディア編集本部
LIMO編集部記者/編集者/元公務員
京都教育大学卒業。くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部で、厚生労働省管轄の公的年金制度や貯蓄、社会保障、退職金など、金融の情報を中心に執筆中。大学卒業後は教育関連企業での営業職を経て、2010年に地方自治体の公務員として入職。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療」等の業務に従事した。主に国民健康保険料の賦課、保険料徴収、高額療養費制度などの給付、国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務を担う。特に退職に伴う年金や保険の切り替えでは、手続きがもれることで不利益を被ることがないよう丁寧な窓口対応を心がけた。その後、保険代理店にてマーケティング業務に従事。保険料比較サイトの立ち上げに参加した。乗合保険会社の商品ページだけでなく、保険の知識を普及するためのページ作成にも参加。小学校教諭一種免許、幼稚園教諭一種免許、特別支援学校一種免許取得。
はたらく世代のお金の診断・相談サービスを行うマネイロでは、「【計算例付】厚生年金保険料はどのように決まる?ケース別算出方法や受給額を解説」など、お金や年金制度にまつわる記事を発信中。京都府出身。(2024年3月18日更新)