2. 年金請求書って何?この冬届いたらどうすれば

公的年金である国民年金と厚生年金は、待っているだけでは受給できません。他の公的制度と同様に、申請制なのです。

年金を受給するためには、具体的にどのような申請が必要なのでしょうか。

2.1 年金請求書での申請

まず、年金の支給開始年齢である65歳になる3カ月前に、「年金請求書」という書類が日本年金機構から送られてきます。ただし特別支給の対象となる方は、65歳を待たずとも受給権が発生する3ヵ月前に郵送されます。

出所:日本年金機構「老齢年金請求書の記入方法等」より一部抜粋

書類が届き次第、記載内容を必ずチェックしましょう。

確認ポイントは、過去の加入実績や受給権が発生した人の基礎年金番号、氏名、住所などです。漏れ等があれば正しい年金が受給できません。

誤りがなければ必要事項を記入し、添付書類とともに提出します。郵送や年金事務所への持参でも提出できます。

年金請求書を提出したあとに年金証書と年金決定通知書が郵送され、その約50日後に年金の支給が始まるという流れになります。

また誕生日前になっても年金請求書が届かない場合、住所等の登録が間違えている可能性があります。この場合は年金事務所に確認をし、すぐに送付してもらう手続きをとりましょう。

2.2 年金請求書で注意したいこと1

ねんきん請求書が届くのは誕生日の3ヵ月前ですが、ここで注意したいポイントがあります。

それは、「年金請求書が提出できるようになるのは、年金の受給権が発生してから」という点。書類自体は誕生日の3ヵ月前に届くものの、早めに書類を準備しても空白の期間が生まれるため、この間にうっかり忘れてしまわないように注意が必要です。

2.3 年金請求書で注意したいこと2

65歳になる前から特別支給の老齢厚生年金を受給している方は、65歳になるときに改めて年金請求書を提出する点にも注意しましょう。

「すでに年金を受け取っているから手続きは必要ない」と思いこんでいると、年金の支払いがストップしてしまうこともあります。自宅に届く書類には、必ず目を通す習慣をつけておきましょう。