労働力不足の主因は少子高齢化

経済成長率が高ければ、物(財およびサービス、以下同様)の生産が増えるから人手が必要になるわけですが、成長率が低いのに労働力不足なのは何故なのでしょうか。主因は少子高齢化にあります。

出所:内閣府「高齢化の現状と将来像」

少子高齢化の時は、現役世代の人数が減る一方で総人口はあまり減らないので、作る人と使う人のバランスが変化し、「若者は失業などしていないで物を作れ」と言われるわけですね。

加えて、高齢者の需要は介護や医療という労働力集約的なものが多いので、若者が1億円使っていた経済が高齢者が1億円使う経済に変化すると、必要な労働力の量が増える、という事も影響しているわけです。

そうだとすると、今後も少子高齢化が進むにつれて、大きな方向性として労働力不足が深刻化していくと考えておいた方が良さそうです。