労働力不足は経営者目線で困った事でしょうが、労働者や日本経済にとっては望ましい事なのです(経済評論家 塚崎公義)。
低成長でも労働力は不足
日本経済は、バブル崩壊後の長期低迷期を通じて低成長が続いています。アベノミクスの時には労働力不足が深刻だと言われていましたが、当時も経済成長率は若干のプラスという程度でした。
最近も、新型コロナ不況から少しずつ回復しているのでしょうか、労働力不足を訴える声が再び聞こえるようになってきました。
むしろ、日銀短観(企業対象の大規模アンケート)などを見ると、労働力不足の程度はアベノミクス当時に近づきつつあるのかも知れません。