1. 厚生年金「年収120万円」で20年間加入したらいくら増える?
厚生労働省の社会保険適用拡大・特設サイトでは、厚生年金に加入した場合に増える年金額の目安を紹介しています。
実際に年収と加入期間ごとにいくら増えるのか確認しましょう。
まず、老齢基礎年金(国民年金)部分が月額約6万5000円(年間約78万円)。
それに上乗せして、厚生年金部分は「年収120万円」の場合、20年間で月額1万円増えます。
「1万円くらい」と思ってしまいそうですが、老後収入がなくなってからの1万円は重みがあるもの。年12万円、20年間で240万円にもなります。
ただ、パートで働く方の中には、育児や介護が落ち着いたら働く時間を増やしたり、働き方自体を変える人も多いでしょう。
たとえば年収200万円で20年間加入すれば、将来の厚生年金は月額1万7400円に増えます。
年収300万円で20年間なら、月2万6600円年金が増えることになります。
国民年金のみで月6万5000円だったのが、年収120万円で7万5000円、年収200万円で8万2400円、年収300万円で9万1600円までに増えます。
もちろん、少子高齢化の影響により、現段階より年金額が下がる可能性はあります。また、国民年金で払っていない期間があれば、その分金額も減ります。
上記は一つの目安になりますが、公的年金は終身で貰えるというメリットもあり、総合的に考えると加入したほうが老後のためにはなるでしょう。