増える「ひとり暮らしの70歳代」その貯蓄や年金、就業率は 70歳代は単身世帯が増加へ

4. 70歳代の就業率とは

厚生労働省「令和4年版高齢社会白書」によれば、働く70歳代の割合は以下の通りです。

【70歳代の就業率】

• 70歳代前半…32.6％
• 70歳代後半…10.5％

70歳代の就業率は増加しており、今後は「長く働き、長く生きる」というライフスタイルが浸透しつつあるのかもしれません。

ですが、70歳代になると体力等の問題もあり仕事を辞めざる得ない方もいます。

自分自身の退職時期や働けなくなった場合の備えなど、今一度きちんと考えてみましょう。

5. まとめにかえて

高齢者の単身世帯については、年々増加傾向となっています。

夫婦一緒であればふたり分の年金額で生活できますが、ひとり暮らしであれば年金もひとり分となることが多く、老後の生活費も自分で考えねばなりません。

豊かで安定した老後の生活を迎えるためにも、今回の統計を参考に早くから備えていくことを考えましょう。

参考資料

• 厚生労働省「2021（令和3）年 国民生活基礎調査の概況」
• 総務省統計局「家計調査報告（貯蓄・負債編）－2021年（令和３年）平均結果－（二人以上の世帯）」
• 厚生労働省「令和3年簡易生命表の概況」（2022年7月29日公表）
• 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査［単身世帯調査］（令和3年）」各種分類別データ
• 内閣府「令和4年版高齢社会白書」

仲宗根 梨世