1. 高齢者のひとり暮らしの推移

厚生労働省の「2021(令和3)年 国民生活基礎調査の概況」による、65歳以上の世帯構造の推移を確認しましょう。

出所:厚生労働省「2021(令和3)年 国民生活基礎調査の概況」

【1986年の世帯構造】
「三世代世帯」…44.8%
「夫婦のみ世帯」…18.2%
「単独世帯」…13.1%

およそ半数が「三世代世帯」を占めており、夫婦のみは2割を満たない状況でした。

【2021年の世帯構造】
「三世代世帯」…9.3%
「夫婦のみ世帯」…32.0%
「単独世帯」…28.8%

最も多い割合が「夫婦のみ世帯」と「単独世帯」の2世帯となり、3割前後を占める結果となりました。三世代世帯は9.3%と減少しています。

特に「三世代世帯」の減少が進んでおり、近年、高齢者をとりまく家族環境は大きく変化しました。