2. 年金が少ない人は生活保護の受給が可能
年金を含む収入が少ない方の場合、生活保護を受給することは可能です。厳密には自治体ごとの判断になりますが、一般的な生活保護の条件を確認していきましょう。
2.1 条件1. 資産の活用
収入がなく、かつ預貯金や不動産などの資産がないことが条件になります。もし収入が途絶えても、土地や家屋がある場合はそれらを売却して生活費に充てることが必要です。
2.2 条件2. 能力の活用
働くことで収入を得られる能力がある方は、生活保護ではなく労働することが求められます。
2.3 条件3. あらゆるものの活用
生活保護以外の公的制度が利用できる場合、まずはそちらが適用されます。
2.4 条件4. 扶養義務者の扶養
家族や親族に援助を受けられる場合、まずは親族間で助け合うことが求められます。
以上の4つを活用しても収入が最低生活費に満たない場合、生活保護が受給できるという仕組みになります。
生活保護の基準となる最低生活費は、年齢や居住地、家族構成によって異なります。例えば東京都八王子市の賃貸住宅に1人で住む75歳の場合、基準となる金額は約12万円。
公的年金が12万円に満たない方は、生活保護の申請ができるということになります。ただし、生活保護として受給できるのは年金から差し引いた金額のみです。
年金が5万円だった場合、12万円との差額である7万円が支給されるということになります。