4. 老後の貯金、どれくらいあればいい?
実際、老後にどれくらいの貯金があれば豊かに暮らせるのでしょうか。
もし、老後が30年あるとして1000万円の貯蓄があれば年間約33万3000円(月2万7750円)ずつ取り崩すことができます。
2000万の場合だと、年間約66万6000円(月5万5500円)になります。平均の年金受給額である約14万3000円を合わせた場合、約20万円になりますので、一般的な生活はできるのではないでしょうか。
理想をいえば、「(月の生活費―公的年金の受給月額)×12カ月×30年」したものに、「介護費用として+1000~2000万円程度」の貯蓄を確保しておきたいところです。
5. まとめ
老後生活では「年金」は必要不可欠なものです。ですが、「年金」だけではゆとりにある生活をすることは厳しいのが現状です。
老後に「お金」のことについて悩まないようにするためにも、今のうちに準備をすることが重要になっていきます。預貯金・資産運用などたくさんの方法があります。その中でも自分自身の状況を把握し、無理のない範囲であることが大切です。
この記事を見て、老後生活に向けて考えていただけたら幸いです。
参考資料
- 厚生労働省「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 日本年金機構「令和4年4月分からの年金額等について」
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和2年)」各種分類別データ
長井 祐人