2. 【ねんきん定期便】去年の見込額よりも減ることがある?

ねんきん定期便を毎年確認する習慣がある方は、「見込額が去年より減った」と感じることがあるかもしれません。特に多い原因を知っておきましょう。

2.1 50歳以上の方には「60歳まで継続して加入したと仮定」した見込額が記載

ねんきん定期便は、50歳未満と50歳以上で様式が異なります。前ページにて解説したのは50歳未満のねんきん定期便。

50歳以上になると、下記の様式に変更されます。

出所:日本年金機構「「ねんきん定期便」の様式(サンプル)と見方ガイド(令和4年度送付分)」

出所:日本年金機構「「ねんきん定期便」の様式(サンプル)と見方ガイド(令和4年度送付分)」

大きく異なるのは、「現在の年金加入制度に60歳まで継続して加入したと仮定して、65歳から受け取れる年金見込額」が記載されている点です。

50歳未満の方には、実際に納付した保険料に基づく金額しか記載していないため、未来の納付予定分は反映されていません。そのため少なく感じることが一般的です。

対して50歳以上の方には見込額も含まれているため、下記のように働き方が変わったときに金額が変動することがあるのです。

  • 去年から標準報酬月額が下がった
  • 去年から賞与の支給がなくなった
  • 会社員をやめて自営業になった

反対に、標準報酬月額や賞与が上がった場合には見込額が増えているケースもあります。