【清く・正しく・美しく】学習院女子大学は華族女学校がルーツ

ご存じの方も多いですが、学習院は1877年に華族のために設立された学校です。

設立当初から男子だけでなく、女子にも学びの門戸が開かれており、女子も満6歳から入学が認められていました。

しかし、教育カリキュラムは男子生徒を主に対象とした内容であり、かつ女子の生徒数は男子の3分の1以下でした。

こうした状況の中、華族の子女のための学校を建てるべきだという声が高まり、1885年に開校したのが華族女学校です。

華族女学校では徳育を重んじた質素で正直を信条とする教育が行われました。

津田梅子の誘いで華族女学校の教師に就任したアリス・ベーコンが、華族女学校の生徒たちのお行儀のよさに驚いたというエピソードが残っています。

明治期、華族の子女たちは箸の使い方や姿勢、言葉遣い、習字、芸事などについて厳しい教育を受け、その地位にふさわしく振る舞うことが常に求められていたのです。